養老孟司さんの著した「バカの壁」を購入した。

 理由は非常に安易なもので、新聞を読んだときに本著が100万部を突破したという記事が書かれてあったのを見て、世の中の流行はつかんでおかなければならないと思ったから。

 ちなみに、大学時代に工学部でニューラルネットを使った脳の研究をしていた際に、NHKでやっていた脳の解明の特集に養老孟司さんがでていて、よく知っていたので、こういう本も書くんだ、と思った。

 買うときにはちょっと気が引けた。なぜなら、こういう題名の本を買うのは、自分がちょっと頭がいいのでそういうところを理解してやろうという人、のように思われるのがいやだったから。余計なことかもしれないが。

 内容的には、我々が考えている常識とは何か、とか、世の中のあらゆる事柄についての我々の認識をひっくり返すような、新たなアプローチで書かれている。私自身としては、それはそれで、一部は正しい、一部はそうではないという風に意見をもったりもした。何も、多くの人が読んでいるものについて全てを肯定して受け入れるものでもないと。

まあ、これを読んで思ったのは、世の中の人は小難しい本を読みたがるんだな、いや、本の題名次第では本を手にとって買わせてしまえるんだろうな、ということだった。出版社や著者の思惑に見事に引っかかってしまったわけだ。

できれば、養老先生にはもっと脳のことを語って欲しいと思った。自分も大学時代を思い出して、もう一度頭の片隅から記憶を引っ張り出してきたい。久しぶりにそんな気にさせた。研究所に移ってきてから、そういう過去の経験が有効になるときがくるかもしれないし。

ただ、土日のお遊びの移動中に半分眠りこけながら読んだので、もう一度読み込もう(そんなに分厚い本ではない)。斉藤メソッド(3色ボールペン活用術)を使って、自分に取り込めるところは取り込もうと思う。

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